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スイスに住んでいる有名人 |
Rosinenpicker イイトコドリ |
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風光明媚な永世中立国、スイス。美しい自然は世界中の裕福な人々を魅了し、スイスに移住する億万長者は後が絶えません。でも自然の美しい国は他にもたくさんあるのに、なぜ彼らはスイスを目指すのでしょう。答えはマッターホルンでもユングフラウヨッホでもなく、スイスの税制、政治基盤の固さ、ヨーロッパの中心という場所の利便にありました。自国の高い税金から逃れるため、戦争や政治不安を避けるため、法の抜け穴を探すため、裕福な外国人は助けを求めて世界中からスイスに集まってきます。ここで注意する点は、「裕福な」という形容詞。スイスはタックスヘイブン(租税回避地)などと呼ばれ、一定の地位の個人や団体にとっては税金天国と言えます。一般人には、北欧やスカンジナビア諸国に比べれば税率は低いものの、特に際立って有利な国とは言えません。 ではスイスの税制の恩恵に与れる裕福な人々とはどういうグループなのでしょう。彼らは資産家で、莫大な財産を持っており、株や土地や投資で資産を増やすのでスイスで普通に働くことはありません。一般人は毎年の稼ぎに応じて所得税を払いますが、彼らはスイスの居住市町村と特別な契約を結び、固定された一定の税額を払えばその他の税金が全て免除されるという制度を利用します。この超富裕層向け固定税は、彼らの住む不動産(住居)の想定年間家賃を収入と仮定して計算されます。ドイツ人でスイスに住んでいる世界的に有名なF1ドライバーのミヒャエル・シューマッハーを例に見てみましょう。レマン湖のほとり、ジュネーブとローザンヌの中間あたりのグランという美しい街にある彼の住居は部屋数55室の豪邸で、彼がこの不動産を貸し出した場合の年間家賃総額は165万ユーロ(約2億2千万円)と推定され、シューマッハーはこの2億2千万円を1年分の税金としてスイスに納めれば、それ以外のややこしい手続きや確定申告から解放されます。彼の年間収入は2千5百万ユーロ(約34億円)と推定されているので、高所得者の税率が42%にもなるドイツに住んでいたら1千万ユーロ(約14億円)以上の税金を納めることになるので、スイスに住むことにより「たったの」2億2千万円払うだけで済むというわけです。 古くは新教徒や旧教徒など信仰により迫害を受けた人々、その後は政治亡命者、ユダヤ人難民、東欧の政治難民などを庇護し、現在は税金逃れの経済難民を庇護する国、スイス。世界の有名人がたくさん住んでいる(又は住民登録している)スイス。どんな大物が引っ越してきたのか少しだけのぞいてみましょう。 |
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スポーツ選手、スポーツ関係者
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ショービズ
経営者・企業家・その他
知っている人物が多数見つかったでしょうか。出身国で国の代表として報道されていても実はスイスに住んでいる人はたくさんいるのです。もちろんスイス出身でスイスに住んでいる有名スイス人も混ざっていますが、彼らも裕福な外国人と同様の特別な税金を払っているので、一般スイス人とは少し違います。それでも一般人で1億円も税金を払う人はあまり存在しないので、特別税のみ納入と言えども大富豪の存在は国や市町村にとって大きな財源です。 ただし、富豪の皆さんご用心!外国で住民届を出して外国の納税義務者であるためには、その国に1年の半分以上、つまり183日以上滞在したと何かしら証明できなければなりません。テニス選手のボリス・ベッカーがキャリアの頂点にいた頃、彼はドイツで高額の税金を払うのを避けるためにモナコに住んでいました。しかし仕事や恋愛事情で度々ドイツを訪れることがあった彼を、ドイツ税務署は365日体勢で監視し、ある年、彼はモナコで住民登録しているがドイツに183日以上滞在したため、ドイツで納税義務があると主張。ボリス・ベッカーはこれを否定するも、ドイツ税務捜査官は彼のドイツの滞在先のゴミ捨て場まで調べて、彼の使ったデオドラントスプレーの缶など証拠品もごっそり並べて裁判に持ち込むなど、当時かなり騒がれたニュースがありました。富豪に逃げられた国の税務署は何とか税金を取り戻そうと必死ですから、くれぐれもご注意を。 |
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