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ドイツ国歌 イタリア国歌 スイス国歌

国歌は、その国を象徴する歌のこと。各国の法律によって規定されるもの、国民の共通意識によって認識されるもの、歴史的に国歌として扱われているものなどがあり、一様ではない。国歌は不変の存在ではなく、政治体制によって、時代によって、改定が行われることもある。(ウィキペディアより)

英語 National anthem 独語 Nationalhymne
伊語 L'inno nazionale 仏語 Hymne national

サッカーの試合や
オリンピックだけじゃ
ないよ
国歌には常に問題がつきまとうものです。戦時中は誰もが声高らかに歌わねばならず、平和な時代なら歌詞に問題があるから改正しなければならぬと言われ、国歌を流せば右翼やネオナチだと疑われ、しかし一方では最近の子は自国の国歌すらまともに歌えないだの、そもそも国歌を知らないだのと叩かれ、いいのか悪いのかわかりません。けれどもオリンピックやサッカーの国際試合で各国の国歌が流れると、ハっとするいい曲があったり、お国柄がよく表れたものであったりと新発見があるものです。強い国の国歌は何度も流れるのでいつの間にか耳について離れなくなってしまったり、なにかと印象に残ります。イタリアのサッカー選手が胸に拳をあててあの景気の良い国歌を観客と共に熱唱するのを見ると胸が熱くなります。対するドイツ軍は国歌を知らないのか愛国者だと思われたくないためかボソっと口ずさむ程度、スイスのサッカーチームが勝ち上がるのは稀なので国歌が流れるのは予選の第一戦のみですが、スイスの選手は国籍はスイスでも出身国がかなりまばらなため、国歌どころではありません。冬のオリンピックではスイス人のスイス選手も強いのですが。

ここでは国歌の由来や歴史、歌詞の詳しい解説などは省略し、概要と楽譜を紹介したいと思います。楽器のできる方は是非演奏してみてください。イタリア国歌のピアノ伴奏はなかなか弾きごたえがありますよ。また、実際に演奏を聴きたいときは、各国の国営ラジオが毎日深夜0時直前に国歌を流しています。
ドイツ国歌「ドイツの歌」「ドイツ人の歌」

歌詞は3番まであり、1番は「世界に冠たる我がドイツ」でナチス時代に国歌として使われ、2番は「ドイツの女性とドイツの忠誠」といった語呂遊びだが女性差別だということで使用されず、3番の「統一と正義と自由を」という歌詞が現在正式な国歌として使用されている。

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イタリア国歌「マメーリの賛歌」「イタリアの兄弟」

作詞家の名前をとってマメーリの賛歌と呼ばれている。歌詞は5番まであり、統一運動時代を思わせる内容。イタリアの同胞よ、イタリアは今目覚めた 死ぬ覚悟はできている イタリアが呼んでいる 我らの旗と希望のもとに 統一せよ 剣を取れ、といったナショナリズムの濃い節の連続。前奏は景気よくかっこいい。主題は軽快で共に口ずさみたくなるメロディーである。
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スイス国歌「スイスの賛歌」

4番まであるが国民のほとんどは1番しか知らない。そもそもこの曲を国歌として認めるか否かで未だに論争があるくらい問題有りの国歌。歌詞は「空が朝焼けに染まり〜」と始まり、神と自然をたたえる賛美歌のような詩で、スイスは公用語が4つあるため国歌の歌詞もドイツ語、フランス語、イタリア語、ロマンシュ語の4種類がある。全国民が一斉合唱するときはどうするんだろうと疑問に感じてしまう。
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ところで、「EU連合」にも「国歌」があるのをご存じですか?「ヨーロッパ賛歌」としてベートーベンの交響曲第9番代楽章の主題のいわゆる「歓喜の歌」が1972年から正式に使われています。世界的に有名な指揮者のカラヤン氏は欧州議会から第九のアレンジを依頼され、ピアノ独奏、ブラスバンド、シンフォニーオーケストラの3つのバージョンを作り、1985年にオーケストラ版のアレンジが採用されました。ベートーベンのオリジナルは合唱付きでシラーのドイツ語の詩が付いていますが、ヨーロッパ賛歌では特定の一国の言語を優先してはならないとして、歌詞のない曲だけの音楽になっています。EU関連の行事や番組で流れたり、また、紛争終結後、コソボ共和国の独立の際にまだ国歌がなかったのでヨーロッパ賛歌が仮の国歌として使われたこともあります。





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