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うつろな目つきに 真っ黒な毛皮 どっかで見たこと あるモン？？ |
先日スイスの「ミグロ」というスーパマーケットが発行している週刊新聞を読んでいて、とあるイラストが目にとまりました。「イタリア人の名前を歴史的に考察」という記事で、内容とイラストは特に関連がないのですが、大きな黒い熊が両手をだらんと下げて、目をテンにして２本足で立っているものです。立ち姿勢で目が点の黒い熊・・・と言えば日本全国ですっかり有名になった熊本県の「くまモン」ではありませんか。   左がくまモン公式サイトの本物くまモン、右がスイスの新聞の熊の偽くまモン、「マリオ・オルシ」君です。 それにしてもそっくり！！！！ このイラストを書いた人は熊本のくまモンを見たことがあり、記憶の欠片をたどってマリオ君を描いたのでしょう。マリオ君はくまモンより少しスリムでガニ股、手足の鋭い爪がチャームポイントです。目つきはくまモンより更に悪く、口元も牙をちょっぴりのぞかせてワイルドです。南日本の温暖な気候風土と穏やかな人々に囲まれて育ったくまモンは体も表情も丸っこく穏和、体操をしたり熊本県のＰＲのために全国を駆け回る人気者。南スイス、ティチーノ州限定版の新聞のイラストとして１回だけ登場のマリオ君はアルプスの山でひっそりと暮らしていたせいか、人前で愛嬌をふるまうのは苦手なようです。キャラクター王国日本と、マンガやアニメ文化のないヨーロッパの感性の違いを非常に感じることができる比較でした。 |
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