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半期に一度の大バーゲン

賢く上手にお買い物!
7月や1月にヨーロッパを旅行したことがある方は、街中のあらゆるショーウインドウがSaleや%などの張り紙で埋まっているのを見ませんでしたか?こちらにも日本同様、夏と冬にバーゲンがあり、どの店も一斉に値下げをします。季節物のみならず、ブランド品や家具、食器、庭仕事や日曜大工品など、あらゆるものが値下げの対象になるので、うまく利用すればかなりお買い得に欲しいものを手に入れることができます。近年はパリのルイ・ヴィトン本店の夏のバーゲンに中国からの観光客が長蛇の列を作っていると聞きますが、そういう極端な買い物ではなく、現地の人々と一緒に普通に街のデパートや小売店で半額やそれ以下の値段でお買い物をするのがバーゲンの楽しみ方だと私は思います。あのブランドのあの商品が欲しい、と決めて出かけても、既に売り切れだったり値下げの対象外だったり、がっかりします。逆に特に何も決めずにフラっと出かければ、思わぬ戦利品が手に入って幸せになれるものです。私は先日別の用事で出かけた際に、スイスのManorというデパートのバーゲンに立ち寄って、フォッシルというブランドの定価1万7千円のかわいいバッグを5千円で手に入れました。ノーブランドの素敵なTシャツが投げ売りで5百円だったり、かわいいお皿が3百円だったりと、たくさんの小さな幸せを両手いっぱい見つけて、何だか豊かな気分です。超高級ブランドはバーゲンで買おうと思ってはいけません。そもそもバーゲンやアウトレットでしか買えない財力しかないのなら、そういうブランドを持つ意味がないでしょう。しかし中堅ブランドや流行りものはバーゲンで買う価値も大いにありです。最近日本に進出してきたH&Mなどはドイツのどんな小さな街にも支店がありますから、銀座で行列しなくてもこちらでまとめ買いするほうが絶対にお得です。バーゲン品はサイズが揃っていなかったりするのが常ですが、日本人はこちらのSサイズやXSサイズでちょうどいいので、品切れの確率も低いでしょう。


夏のバーゲンは毎年7月中旬に始まり、8月中旬頃まで続きます。春夏物衣料、前年の冬モデルのバッグ、ガーデニング用品や庭用家具、バーベキュー器具などが値下げされ、値下げ率は30%から終わりの頃には70%まで様々です。小売店ではまとめ買いして値切ることも可能。語学と交渉に自信のある人は挑戦してみましょう。前シーズンの冬物が最終処分で出されていて、素敵なコートがかなりの値引き率で手に入ることもあるので、時間があればとにかくあちこち回ってみましょう。私は定価10万円の皮のロングコートを夏に1万円以下で買えたことがあります。水着もかなり安くなりますが、デザインの問題で好き嫌いが分かれるところ。おすすめはやはり夏らしいワンピースやトップス、ファッション小物などです。

冬のバーゲンはクリスマス商戦が終わり、年が開けて店が営業を開始すると同時に始まります。クリスマス前の買い物ストレスでみんな疲れているのか、夏のバーゲンほどの勢いはないように感じます。更に、こちらの人はもらったクリスマスプレゼントが気に入らないと、店に持ち込んで返品交換や払い戻しを要求するので、店員はそちらの対処に追われてセールの準備どころではないのかも知れません。それでも分厚いコートやセーターが半額で買えるのは魅力的です。スキー用品なども安くなるので、年明けにウィンタースポーツの装備をお買い得に整えて、2月3月に休暇に出かけるのも1つの戦略です。こちらの冬は長いので、4月になっても冬のコートやブーツはまだまだ大活躍。ただし冬物はかさ張るので旅行中はスーツケースの容量を考えないと、持って帰るのが大変です。私は場所が逆ですが、日本に一時帰国した際に冬物をつい大量に買ってしまい、仕方なくセーターやカーディガンを大量に重ね着し、ジャケットとコートを羽織り、更にコートをもう1枚手に持って税関を通ったことがあります。スイスはよっぽど寒いと思われたのか、何も言わずに通してもらえましたが、芽が出そうに暑くて死にそうになりました。買い過ぎないのが一番ですが、買い過ぎてしまったら無理せず別荘便で送りましょう。

ちなみにドイツ語では夏のバーゲンをSSV(Sommerschlussverkauf、 Sommer 夏 Schluss 終わり Verkauf 売り出し)、冬のバーゲンはWSV(Winterschlussverkauf、Winter 冬)と略します。イタリア語では単にSaldi(セール)と表記されます。また、実際の店舗だけでなく、オンラインショップもセールをやっているので通販でもバーゲンを楽しむことができます。





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