ヨーロッパで暮らす ー 日独伊+瑞 日々の生活   メール
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このサイトについて 少し前書き
ヨーロッパに来て初めて経験したことがあります。それは、

車でいつの間にか国境を越えていること

海を越えなくても
一寸先は外国
日本は島国ですから、外国旅行と言えば海を越えての海外旅行。

交通機関を乗り継いで大きなトランクをかかえて空港に行き、いくつもゲートを抜けて審査を受けて、何時間も飛行機に乗って目的地に着き、また検査場を通って空港を出て、やっと異国の地を踏むに至るわけです。しかしヨーロッパは大陸なので、海に面していない国も多く、東西南北全てが陸続きで国境というのが当たり前。私が現在住んでいるスイスも、上から時計回りにドイツ、オーストリア、リヒテンシュタイン、イタリア、フランスと、ぐるりと外国に囲まれています。スイスは小さな国なので、車で2時間ちょっと走れば北のドイツ国境から南のイタリア国境までひとっ飛び。高速道路をまたぐ大きな国境税関には何人も役員や警備員が立っており、それなりに質疑応答や審査があったりしますが、郊外の小さな国境には小さな建物がポツリとあって税関職員もいたりいなかったり。更にEU圏内の国(例えばドイツとフランス間)の移動であれば基本的に審査は全くありません。なので、国境付近をドライブしていて橋を渡ったらいつの間にか外国にいた、なんてことも珍しくないのです。私は南スイスに住んでいるのでイタリアまでの距離は60キロ程度。ひとっ走りイタリアに野菜を買いに行ったりカプチーノやピザ目当てに出かけるのもしょっちゅうです。日本で「週に2回海外旅行に行くんだ。」なんて言うと不思議に思われそうですが、陸続きのヨーロッパでは当たり前。国境の町に住みながら隣の国で働いたり勉強したりする人も大勢います。

しかし、簡単に行けても外国は外国。一歩ドイツに入れば標識はドイツ語、道路交通法も速度制限も全てドイツ。フランスに入れば全てフランス、イタリアなら全てイタリアです。面白いことに、国境を超えるとなぜか景色も空気も数メートル前の別の国とはガラリと変わるのです。昔スイスからイタリアに入国したとき、それまでは晴れていて道路も乾いていたのに国境を越えたとたんに車道が雨でぬれていたことがあります。お天気にも国境があるのでしょうか。
ともかく私は、これこそがヨーロッパに住む醍醐味だと思っています。限られた面積の中にこんなにたくさんの国があり、それぞれが独自の文化、歴史を持っている。ちょっと移動するだけで全く違う言語や習慣に触れられる、かかってくる電話は国際電話のほうが多い・・・不思議ですよね。

スイスで暮らしながら毎週イタリアに行き、3カ月に一度は夫の実家のあるドイツまで足を伸ばし、時々回り道をしてフランスやオーストリア、ベネルクス三国や東欧にも行ってみたりして、近くて遠いヨーロッパの国々の色々な顔を見てきました。各国で見つけた面白いもの、不思議なもの、考え方の違いなどを紹介できればと思ったのがこのサイトを作るきっかけです。

海外旅行前の予備知識、雑談のネタ、外国人の友人をよりよく理解するために、など、参考にしていただければ幸いです。






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