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外国人に受けるおもてなし料理

外国人を招いて
ホームパーティー
さて何を作ろうか
外国に住んでいると当然現地の人を招いてご飯を食べる機会があります。配偶者の家族はもちろん、友人知人、近所の人、ゲストは大人から子供まで年齢も国籍も様々。突然訪問の知らせを受けて、料理は何を作ればいいかパニックになったことはありませんか。自分は日本人だから、お客様は日本料理を期待しているかも。でも生のお魚は食べられないって言うし、醤油とダシの味付けも大丈夫なのかしら、と迷った経験もありませんか。

最近は日本食ブームでどこのスーパーでもパック入りの「スシ」や「トーフ」、カップラーメン類からうどん、そば、ワサビ、ワカメ、梅酒などあらゆる物が手に入るようになったので、外国人にとって日本食はもはやそれほど珍しいものではなくなりました。料理の本にも普通に「ミソシル」や「トーフ炒め」なる料理が載っていて、自分なりの和食を作る外国人も少なくありません。そのため、夕食会のテーマが特別に「日本料理を楽しむ会」でない限り、日本人ホストが高い食材を揃えて普段日本の家庭では作らないような日本食をふるまう必要はないでしょう。特別に日本をアピールしたいのなら、むしろ盛り付けや彩りを工夫したほうが感動されます。また、外国人主婦は料理に関してかなり手抜きな人も多いので、私達には当たり前のつまらない簡単な料理がものすごく評価されることもしばしば。私はドイツ人のお客様にドイツ各地の郷土料理を出して、現地のものより美味しいと言われます。何も特別なことはしていないのに。

日本通で日本食を期待するお客様はのぞいて、一般の外国人をおもてなしするなら、いわゆる日本の「洋食」が一番です。シチューやハンバーグ、トンカツ、グラタン、コロッケ、ポテトサラダなど、子供の誕生日会かファミレスのメニュー感覚で構いません。私は1人分を丁寧にお皿に盛りつけたりせず、大皿をたくさんテーブルに並べて各自で好きなだけ取って食べられるようにします。全体の彩りを、お弁当の原則である赤、緑、黄色を使ってバランスよく仕上げれば、見事なおもてなし料理の完成です。こちらの料理は95%が茶色で、残りはトマトかレタス1枚でもあればマシ、といった何とも食欲をそそらない盛り付けが基本なので、カラフルだというだけで目新しいようです。

それでは実際に私がドイツ人、スイス人、イタリア人、オランダ人、ロシア人、ポルトガル人に出して高評価を得た定番の料理を挙げてみます。(詳しいレシピをご希望の方はメールでご一報ください)

メインのお料理
シチュー ビーフ、ポーク、子牛、グーラッシュ用などお肉は何でもよい。日本の「ルゥの素」があればなお簡単。作り置きできるので便利。
スペアリブのコーラ煮 赤ワインとコーラとママレードで骨付き肉を煮込むだけ。
ミートソース スパゲッティやマカロニにあらかじめからめて食卓へ。キドニービンズを入れてチリコンカルネにしてもよい。
鶏の照り焼き 一口大の鶏肉を醤油と白ワインと砂糖で煮詰めるだけ。
ミートボールの甘酢あん 豚ミンチのミートボールに、ケチャップ、醤油、リンゴ酢で作ったソースをからめる。赤と黄のパプリカやズッキーニ、パイナップルを混ぜれば更に豪華。ミートボールはあらかじめ作って冷凍可。
イカリングフライ
イカは冷凍でも生でもOK。イタリアには「フリットミスト」というシーフードフライ盛り合わせがあるので、こちらでも馴染みのある味でよっぽど魚嫌いの人でなければ誰でも食べられる。
副菜、スナック
ミニアメリカンドッグ
一口大に切ったウインナーにホットケーキミックスの衣をつけて揚げる。(小麦粉140g 粉砂糖50g ベーキングパウダー10gを混ぜれば自家製ホットケーキミックスができます)
キッシュ
既成のパイシートをタルト用型(直径32cm)に広げ、アメ色に炒めた玉ねぎを敷きつめ、クワルク250gと卵2個と塩コショウを混ぜた液を流し、粉チーズをかけて200度のオーブンで30分焼くだけ。具はブロッコリーやズッキーニなど他の野菜でアレンジ可能。ソーセージや細切れベーコンを入れてもおいしい。冷めてもおいしい。
ライスコロッケ
日本のお米があれば、ケチャップライスを炊いて少し冷ましてラップに適量を広げてチーズを包んで衣をつけて揚げる。こちらでも探せば「スシライス」や「もち米」が手に入るが、なければミルクライスやリゾット用の米で代用。
揚げバナナ 上記のアメリカンドッグをソーセージの代わりにバナナで作る。こちらの中華料理屋によくあるメニューで大人も子供も大好き。
サラダ類
葉っぱのサラダ レタスでも、袋入りのミックスサラダでも何でもいいので大きなサラダボウルにたっぷり入れて、トマトやオリーブ、又は桃やオレンジなどの果物を混ぜて彩りをよくする。
人参のサラダ 生の人参を粗く摩り下ろすかピーラーでゴボウのささがきのように薄くスライスし、はちみつとリンゴ酢で味付けする。りんごを混ぜてもよい。クルミやレーズンを飾るときれい。
マカロニサラダ 茹でたマカロニを冷ましてマヨネーズで味付け。ミックスベジタブルを混ぜて色をきれいに。
ポテトサラダ 日本の普通のポテトサラダ。りんごを入れるとおいしい。
ライスサラダ パラパラになるお米をアルデンテに茹で、ミックスビーンズや角切りのトマト、オリーブ、パプリカなどを混ぜて塩コショウと白ワイン酢で味付け。
コロコロサラダ ミニトマト、オリーブ、市販の小さな丸いモッツァレラチーズを取り混ぜて皿に盛り、塩コショウと乾燥ハーブをふる。味より食卓の見た目のための一皿。
デザート、おやつ、甘い食事
フレンチトースト
何でもいいので余ったパンを卵液に浸して焼くだけ。果物とアイスか生クリームを添えて豪華に飾れば立派な一皿になる。
ホットケーキ いわゆる日本のホットケーキ。こちらのパンケーキは厚いクレープのようなものなので、厚みのあるホットケーキは珍しくて受ける。
アイスクリーム 市販のバニラアイスにクリーム系リキュールをかけたり果物を添えてかわいく盛り付けるだけ。
ティラミス フィンガービスケットを濃いコーヒーに浸して並べ、マスカルポーネと卵のクリームを交互に重ねるだけ。前日や当日の朝に作り置き可能。
ミルクシェイク 基本はバナナと牛乳をミキサーにかけるだけ。果物の黄桃やジャム、バニラ風味の砂糖やココア、シナモンなど組み合わせは無限。

いかがですか。おもてなしだからと言って凝ったものを作る必要はないのです。ポイントは盛り付けだけ。料理がカラフルできれいにお皿に乗っていれば、それだけで食欲がそそられるのです。市販の物も工夫して使ってしまいましょう。何度かやると段取りもつかめてわずかな時間で何種類もの料理がテーブルに並べられるようになります。「こんなに早くこれだけの品をどうやって作ったの?」と感動されること間違いなし。頑張りましょう。






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