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アプフェルムース Apfelmus

庭で採れた
不揃いなリンゴ
形は悪くても
味は最高
アプフェルムースはドイツ語圏の食卓には欠かすことのできないお料理です。料理と言うより食材と言うべきかもしれません。アプフェル Apfel はドイツ語で「りんご」、ムース Mus は「加熱して粥状、ピューレにした果物や野菜」を意味するので、アプフェルムースはピューレ状のりんごジャム、粘りのある摩り下ろしリンゴとでも言いましょうか。英語訳は「アップルソース」です。アプフェルコンポートと呼ばれることもあります。

アプフェルムースの味は、名前から想像できる通りリンゴのピューレなので濃縮リンゴジュースのように甘酸っぱく、少しザラザラした食感です。砂糖はほとんど入れないので市販品でも甘すぎず、心地よい酸味でさっぱりしています。離乳食や病人食にも適しています。スイスの子供は昔から風邪を引くとアプフェルムースやカスタードクリームを与えられます。「りんごと卵と牛乳」は家庭の、とりわけ農家の常備菜なのでどんな場面でも活躍するのです。アプフェルムースはそのままデザートとして食べるのが基本ですが、パンケーキやワッフル、ミルヒライス(牛乳で甘く煮たお米のお粥)などカフェ系の甘い食事に添えて一緒に食べるのも定番です。ドイツではライベクーヘンという塩味のジャガイモのパンケーキに必ずアプフェルムースが添えられ、オーストリアではカイザーシュマレンというホットケーキに、やはりリンゴかプラムのムースを添えるのが決まりです。デザートにするなら生クリームを添えたり、レーズンやスパイスを加えたりとアレンジは無限大で、温かくても冷たくても美味しく食べられます。ちなみに泡立てた生クリームかメレンゲを混ぜ込むと「アプフェルシャウム(リンゴの泡)」という別の名前のデザートに変身します。ケーキ生地に水分として混ぜ込めば簡単にリンゴのケーキが焼けますし、ポテトサラダにスプーン1杯程度を隠し味に混ぜると、ほのかな酸味と甘みが加わりとても美味しくなります。

アプフェルムースはドイツ語圏では基本の食材なので、ビン詰めや缶詰のものは一年中スーパーで売られており、値段も安いのでいつでも手に入りますが、一番美味しいのはやはり夏の終わりに収穫した旬のリンゴを使って家庭で作る手作りのムース。たくさん作って冷凍したり、煮沸消毒したビンに入れてしっかり保存すれば、次の年のリンゴの季節が来るまでいつでもアプフェルムースを楽しめます。作り方も材料も極めてシンプルで失敗することはありません。短時間ですぐにできるので、是非試してみてください。

基本のアプフェルムース(ジャムのビン4つ分くらい)

- りんご(紅玉など酸味が強く崩れやすいもの) 
皮と芯を取って1kg
- レモン汁 1個分
- 水 125ml
- 砂糖 大さじ5
りんごの皮を剥いて芯を取り除き、
小さなサイコロ状に切る。
大きな鍋にりんごとその他全ての材料を
入れて火にかける。
沸騰したら火を弱め、ポテトマッシャー
(なければ木べら、フォーク、スプーンなど)で
りんごを潰すように混ぜて、りんごの形がなくなって
ドロっとしたピューレ状になったらできあがり。
好みで洋酒、バニラエッセンス、シナモンや
レーズンを混ぜてもよい。






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